今の時代を行く旅行会社様が経験するレース（競争）は、いかにコンテンツで新規および既存顧客のエンゲージメントを高めて仕事を獲得できるかにかかっています。それができれば、OTAを利用するよりも旅行スペシャリストに手配を依頼する利点がお客様にもよくわかることでしょう。

このレースは、シンプルにソーシャルメディアマーケティングで行うべきです。しかし、始める前に自問自答しておかないといけない重要な質問にはどのようなことがあるでしょうか？
そこで、ベッズオンラインから、ソーシャルメディアに踏み込む際に考慮すべき9つの質問について共有させていただきます…

1.目的は何か？

ご自身に問うていただきたい最初の質問は「なぜこれをやるのか？」です。このシンプルな質問は、使用するチャネルから作成するコンテンツまでのすべての道標になります。

2.ソーシャルメディア アカウントを保有すること以外に必要なものとは？

人々があなたのコンテンツにエンゲージメントを示すようになったら何が起こるのでしょうか？ウェブサイト上のコンテンツやユーザーエクスペリエンス（UX）が一定の水準に達しているか否かを自問する必要があります。

3.どのようにプロモーションキャンペーンをプラニングするか？

既存顧客向けコンテンツの大半は、ソーシャルネットワークを介しプロモーションやキャンペーンを行うことになるでしょう。お客様の嗜好、希望デスティネーション、旅行時期を熟知していることは、適切にプロモーションオファーをご紹介するために不可欠です。年間を通じてどのようなデスティネーションと商品の販促をしていくか一覧でわかるカレンダーを作成するようにしましょう。お客様タイプ別に予約時期と旅行時期をあらかじめ考慮しておくことをおすすめします。

4.どのようなコンテンツを作るべきか？

前述3.の既存顧客向けプロモーション コンテンツとは別に、潜在顧客にとって興味がありそうなコンテンツも考えておきましょう。休暇を準備する方法についての記事を書いたり動画を作成したりしてみてはいかがでしょう。特定デスティネーションについて深い知識をお持ちでしたら、その専門知識を活かして掘り下げた内容でインサイトにまとめてみましょう。

5.誰がコンテンツ作成に関わるか？

ひとたび、どのようなコンテンツを作成したいかが判明したら、実際にどうやってコンテンツを制作していくかもおわかりでしょうか？記事に命を吹き込む社会的なメンタリティーや共通認識をしっかりしていること、そして動画はクリックして、開いて、インプレッションを促進するスタープレーヤーである点を覚えておきましょう。プロのデザイナー、動画の知識に長じた人、もしくはコピーライターにコンタクトを取った方が良いかもしれません…予算が必要です！すべてを自分でやろうと思わないことです。

6.どのような語り口（TOV）でいくか？

ばかげた質問のように聞こえるかもしれませんが、正しい語り口（TOV）を持つことはコンテンツが視聴者とつながるのに大いに役立ちます。きっぱりものを言う旅行のエキスパートと思われたいですか、それとも地に足がついたコストパフォーマンスを重視する旅行のプロとして見られたいですか？しかし、人々にあなたのブランドを認めてもらうには、文章の語り口は、話し声のトーンと同じように重要であることを覚えておきましょう！

7.お客様がどのチャネルを利用されているか？

あちこちに数多くのソーシャルメディアチャネルが存在し、それぞれが異なる機能、ユーザータイプ、主に利用される地域があります。すべてのチャネルを調べ、最初の質問1.での答えに基づいて正しいチャネルを選択しましょう。

8.どうすればフォロワーを増やすことができるか？

ソーシャルメディアの世界に飛び込むとき、常に網を広げておくことは有益です。スノーボール効果によって貴社ブランドが何度も表示されることになるからです。一方で、これは簡単なことではありません。地元のインフルエンサーに連絡を取ったり大きな支持を得ているグループやネットワークを特定したりして、彼らのフォロワーを上手に活用しさらに目を引くことができるようにトライしてみましょう。

9.有料/スポンサー広告に予算を投じるべきか？

有料広告を利用するのもひとつの手です。少額の費用を投じることで、正しい視聴者に焦点を合わせ、コンテンツを特定の視聴者に仕向けることができます。最初から予算を組むことを忘れないでください。先の質問1.と7.に答えてから賢く選択しましょう。

上記の質問に対する答えがすべて判明したら、ソーシャルメディアを強力なマーケティングアセットにする確固たる戦略を実践するスターティングポイントに立ったといえます。ただし、ソーシャルメディアは長期的にわたって実践していく必要があり、一朝一夕にてっとり早くできるものではありません。一定の時間とクリエイティブな思考が必要になりますが、正しく行えば、長期にわたってその果実を得ることができるようになります。